包丁強盗事件
一番命に関わる事件でした。ダルエスサラームの隊員連絡所近辺で夜11時ごろ包丁強盗に襲われました。大学時代にボクシングをやっていたこともあり、ついつい殴ってしまい、取っ組み合いになりました。(在外事務所には怒られました。)もめている時に、車から大勢の人が降りて来て、犯人は逃走、被害はかすり傷程度でした。普段は安全なところなのですが、ちょうど米国大使館が新たに建設されていたため、付近の住民が強制的に退去させられ、それに対するストレスから治安が悪くなったようです。(現在隊員連絡所は、米国大使館が近くに建造されるということで、移転を余儀なくされています。)
この時、一番不安だったのが、相手を殴った時に相手の歯に当たってできたかすり傷からHIVが感染するのではないかということでした。(その後の検査と帰国後の検査では、陰性だったので一安心です。)そう考えると、喧嘩で勝っても、HIVを移されては、結果的に負けということです。相手の持っている病気自体が時には相手の最大の武器ですから、不利です。やはり、人間はこうやって経験を通して、慎重になるのかもしれません。
赴任されている方、気をつけてください。