公共料金の問題
公共料金が滞納されていた問題は、協力隊ならではの問題とも言えると思います。
まずは水道代。マラリアからの静養が終り自宅へ行くと、水道料の請求(その時点ではもちろん一滴も使っていません。)US100ドルが来ていました。
前任者と期間があいていたため、14ヶ月間自宅は閉められており、その間の請求でした。前任者は、水道を止めずに電話を止めて帰国したのでした。
在外事務所へ相談すると「住宅は管轄外だから職場と相談を」と言われ、学校へ相談すると「住宅は準備している。水道は契約外だから対処できない。」と言われ、水道局へ相談に行くと「日本人が止めてないから日本人であるあなたが払え」と言われるわけです。結局、「二年間、水がないよりはあった方が(しかし、1ヶ月に二度しか水は出ませんでしたが)」と言う事で自己負担、おまけに電話を設置して、さらに100ドル出費。マラリア発病後のことで、治療費も100ドルくらい払っていたので、予想外の出費に困りました。やはりそのあたりは隊員個人の責任になるのですが、日本にいる時から前任者とは一度も連絡がとれず、なんとも腹立たしい感じです。(JICAもその前任者がどこにいるのか全くわからないのです。)
電気代滞納の時も同様の問答があったのですが、違うところはその滞納期間と請求額です。私は五代目だったのですが、初代から数えて10年間一度も支払われていなかったのです。そして、突然やってきた請求額はUS5000ドル(それまで一度も請求書は配られていなかったのでした)。私の全財産をもってしても払えない額でした。結局私が使ったと思われる電気代を支払い、残りは在外事務所が立て替えて支払いました。「支払っていない前任者達については日本にいる本人に請求する」との事でした。
日本で引越しをする時は、公共料金関連は真っ先に対処することですが、前任者がいたりする協力隊では、それに意外と気づかず、意外な盲点のようです。他の隊員でも数件起きていたようですから。
活動中の方は一度確認してみた方が良いかもしねません。しかし、高額な請求が来る可能性を考えると少し確認しづらいかもしれません。