状況報告(留守家族懇談会) 「りる」第17号より
モルディブ Y.S.
平成9年度2次隊
建築施工
首都マーレは世界でも最も小さな首都で、かつ世界一の過密都市である。熱帯海洋性気候で平均気温28℃ぐらいと高く、12〜4月が乾季、5〜11月が雨季となる。水事情は良くない。飲料も脱塩した海水か雨水である。治安の良い国だが、近年こそ泥等の被害は増加傾向にある。
外食先はピンからキリまであるものの、通常のモルディブ人の食生活はパラパラした芯のあるインド米に、香辛料がたっぷりの汁(一応カレーとされている)、キャベツだけのサラダに、薬臭いような鳥肉であるため、時間の許す隊員は自炊を心がけている。
ただし、食材のほとんどを輸入に頼っているため、入手しやすいのはジャガイモ、タマネギ、キャベツ、人参、ナスくらい。カウンターパートには、高校卒業後に配属先MTCCに入社した建設技術者(経験2年)が2名。同国の技術レベルは決して高くはないが、前任隊員の協力成果もあって仕事に対する前向きな姿勢がうかがえる。
配属先は、建設事業省モルディブ輸送契約公社で、建設計画のある島々への出張測量、浚渫(しゅんせつ)工事、設計、積算、施工等々、幅広い業務に携わることになるが、得意分野や優先順位、前任隊員からの引継等によって、内容は、ある程度特定されると思われる。