現地隊員レポート 「りる」第35号より
ブルガリア
K.I.
平成15年度1次隊
養護
「ブルガリアだより」
「りる」読者のみなさん、こんにちは。香川県から派遣されている隊員の中では最北隊員(と思われる)K.Iです。
香川県青年海外協力隊を育てる会の皆様方におかれましては、毎月私のために欠かさず香川県の情報を送ってくださり本当にありがとうございます。首都にある協力隊事務所に行くのは月に一度程度なのですが、その度に香川県からの便りを楽しみにしております。
さて私の任国ブルガリアは、6月の中旬だというのに最高気温は30度くらい。湿度も低いため日本よりも随分涼しいように思います。ちょっとした梅雨もあるのですが、日本ほど毎日雨が降り続くこともなく快適な日々です。
今回はこの国で私が触れた「旬」な話題を二つ報告したいと思います。
一つ目は、先日カザンラクで開かれた「バラ祭り」に行ってきたこと。日本からも多くの観光客が訪れるバラ祭りはブルガリア国内でも最大のイヴェントといっても過言ではありません。日本からも数百人の観光客が訪れていたようで、TVのニュースでも配属先の同僚の中でも話題になっていました。
一日目の前夜祭はバラの女王のコンテスト。バラの女王になれば、日本の広島県福山市のバラ祭りに招待されるとあって参加者はみな真剣そのもの。
二日目はバルカン半島諸国の子どもたちの伝統的な踊りのフェスティバル。ブルガリアだけでなく、トルコ、マケドニア、セルビア・モンテネグロ、ギリシャの子どもたちがそれぞれの民族衣装を着て踊る姿はとてもかわいかったです。
そして三日目はメインイヴェント、カザンラク近郊の村でのバラ摘み祭りです。ブルガリアの民族衣装を着た女の子たちがバラを摘んだり、そのバラを観光客に振舞ったり、また踊ったりととてもにぎやか!日本人の観光客も総出でこのイヴェントには来ていたようで、私はブルガリアに来て始めてこんなにたくさんの日本人を見ました。とにもかくにも素晴らしい天気の下でブルガリアの伝統的な行事を見学できたことはとても興味深いことでした。
二つ目は、サッカーの話題。ヨーロッパは今「ユー口2004(欧州選手権)」で盛り上がっています。これは、2年前に韓国・日本で行われたサッカーワールドカップのヨーロッパ限定版で今年はポルトガルで行われています。日本と違ってヨーロッパではサッカーが一番人気のあるスポーツ。
今大会に我がブルガリアは、2大会ぶり二度目の出場をしているのです!1ヵ月後に隣国のギリシャで行われるオリンピックよりもみんなサッカーのことのほうが大事なようで大会前は配属先の同僚たちもサッカーの話題で持ち切り!「決勝トーナメントまで行ってほしいなあ」「(エースストライカーの)ベルバトフは必ず点を入れる!」などなど。試合当日はちょっとした騒ぎで、アパートのベランダで応援歌を歌いだす人達・・・。(もちろん団地中こ聞こえています)
ベランダから花火を打ち上げる人たち・・・。私は同僚のブルガリア人といっしょに応援していたのですが、TVを前にした彼らの熱気振りには押されっぱなしでした、残念ながらブルガリアは予選リーグで敗退してしまいましたが、この国の人たちのサッカーを愛する気持ちは良く伝わってきました。
ブルガリアにも太陽がじりじりと照りつける夏がもうすぐやってきます。日本から離れて一年。任期はあと9ヶ月少々となりましたが、残りの期間を精一杯頑張りたいと思います。(写真はバラ畑で撮影した写真です)