現地隊員レポート 「りる」第33号より
ブルガリア
K.I.
平成15年度1次隊
養護
「みんなが幸せになること」を目指して
ドーハルデン!(こんにちは!)みなさん。はじめまして!私は、K.Iといいます。今年の8月より青年海外協力隊隊員として、ブルガリアのほぼ真ん中、スリヴェンという小さな街の障害児デイケアホームで働いています。
桃太郎の銅像前にてブルガリアは、人口約800万人、面積は日本の三分の一、東欧の黒海沿いにある小さな国です。みなさんは、ブルガリアと聞いて思い出すのはなんですか?やっぱり「ヨーグルト」ですよね!事実、この国の人たちはヨーグルトが大好きです。(余談ですが、最近こちらのテレビで、あまり日本人に似ていない『自称日本人』が登場して、「僕たち日本人は、毎日ブルガリアヨーグルトを食べています」というような内容のCMが流れています)先日、体調崩したときも、職場の人に「ヨーグルト食べて早く寝なさい!」と言われました。こちらのヨーグルトは日本のものよりちょっと酸味がきついのですが、種類が豊富でとてもおいしいです。
私が働く「障害児デイケアホーム」は、現在3歳から30歳までの障害児者が通っています。なぜ学齢児(6歳〜18歳)も含まれるかというと、日本と教育制度が異なるからです。ブルガリアには養護学校や障害児学級も存在するのですが、制度上、重度の障害をもつ子どもは障害児施設で教育を受け、中軽度の子どもたちは養護学校で教育を受けることになっているようです。(管轄も異なり、前者は社会福祉労働省、後者は教育省)ただ、金銭的な問題や家庭の事情等で、この施設にも通えない子どもたちが多くいます。
私の施設では、3歳児から12歳児までのTグループ、13歳児から18歳児までのUグループ、19歳から30歳までの人のVグループと3つのグループにわかれています。現在私は、Uグループの「教育者」として毎日子どもたちと過ごしています。
誕生会
この街で暮らして4ヶ月。一人一人の子どもたちのことやブルガリアの福祉・教育事情、そしてブルガリア語(これが1番の問題!)など日々わからないことだらけで戸惑いも多いのですが、そんなとき「子どもたちの笑顔」はいつも私を励ましてくれます。私のつたないブルガリア語でも子どもたちは一生懸命聞いてくれて、そしていっぱいの笑顔を向けてくれます。その笑顔はいつも私を救ってくれて、そして戸惑いを確かな情熱に変えてくれるような気がします。ここに来て最初に気付くことができたことは「子どもたちの笑顔って本当にすごいなあ!」ということです。
私がここで働く1年8ヶ月の間で、子どもたちがそして施設がどう変わっていくかまだわかりませんが、私のモットーである「みんなが幸せになる」ことを目指してこれからも日々がんばっていきたいと思います! ファイト!