現地隊員レポート 「りる」第62号より
バングラデシュ R.A.
平成24年度3次隊
感染症対策
『バロアチェン』
「バロアチェン?」ここでの会話はいつもこの言葉から始まります。これはベンガル語で「元気ですか?」という意味で、常に相手のことを気遣い、元気であればそれをともに喜び、また元気がなければ冗談を言って励ましてくれます。
そんな人と人とのつながりを大切にする人たちに囲まれて生活しています。私は今、バングラデシュという国で、すべての子どもと女性たちに予防接種の機会を届け、予防接種の接種率と質の向上を目指して、村にある予防接種所を巡回しながら日々活動しています。
接種所にて記録を確認中。右は、この地域の予防接種の責任者、左は、この接種所で実際に接種を行っているワーカーさん。現在では予防接種の重要性を多くの人が知っており、接種率も上がってきています。しかし、それでもまだ100%ではありません。栄養や衛生環境など十分ではないからこそ、子どもや女性の命を守るために病気の予防は大切です。これからの残り1年、課題はまだまだたくさんありますが、現地の人々と協力しながらひとつずつ解決策を考えていきたいと思います。
ここも村の接種所。 元気な明るい女性のワーカー さんたち。